日本ネコでは尻尾が短くて曲がっているコが数多く見られます。この原因は遺伝です。劣性遺伝といわれていて他の国ではそんなに数は見られません。その背景には、日本が島国でありそういう尻尾の曲がっているコを選択して繁殖させてきたことにより、尻尾の真っ直ぐになる遺伝子を持っているコは淘汰されているということによります。
ではなぜ、わざわざそんな性質を選択していたかですが、日本では長生きしたネコは「ネコマタ」という妖怪になると信じられていました。長い尻尾のネコは妖怪になるけれど、短い尻尾のネコは妖怪にならないと信じられていました。
だから日本には尻尾の長いネコは珍しくなってしまったんですね。でも、今はそんなことを信じている人はまあいないでしょうから、長い遺伝子が入り込んでいくことにより、これからカギ尻尾のネコは少なくなっていくのでしょう。ちなみに日本ネコのことを英語で「Japanese Bob Tail(短い尻尾のネコ)」といいます。外国人にとっては珍しいのでしょうね。
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