人間でも最近は健康増進のため、自分の目的別にサプリメントを使用するのが普通になってきています。動物でも健康増進と生命の質向上を目的としていくつかのサプリメントが開発されています。
1.グルコサミン・コンドロイチン
股関節異形成や変形性関節炎などの関節障害のコ用に作られた物で、傷害を受けた関節のダメージを修復させ、炎症を抑えるためのものです。すでにフードの中に入っている物と、錠剤やチュアブルなどの形で補給する物があります。犬で関節障害はけっこうメジャーな病気ですので、メーカーも力を入れているようでたくさんの種類が発売されています。
関節炎は痛く、散歩も嫌がり、一日中寝ているようになったりと生命の質を低下させるものです。本人の苦痛を取り除き、運動能力を改善させることにつながるため、与える価値は十分にあると思います。
2.オメガ3脂肪酸
体の中で炎症が起きているとき、炎症物質が働いています。炎症物質は脂肪酸から作られるのですが、肉類に含まれるオメガ6脂肪酸に比べ、月見草や魚に含まれるオメガ3脂肪酸からできた炎症物質は炎症作用が少ないと言うことが分かっています。アトピーなど、炎症疾患で大変なコにおいてもオメガ3脂肪酸を添加することにより「炎症の起こりにくい体質」に改善していくことが出来ます。
カプセルで添加する物もありますが、最初からフードに入っている製品が主流になってきています。注意点は、オメガ3脂肪酸は酸化しやすいので、保存に注意する必要があります。小さめの包装のもので開けたら早めに使い切るという方がいいでしょう。
炎症は痒く、見ている方も痛々しいです。四六時中体が痒いとしたら、毎日が苦痛であるかも知れません。アトピーのコにはそれようのゴハンを食べさせてあげた方がいいでしょう。
3.サメ軟骨・アガリクス・キチン・キトサン
これらは腫瘍への抵抗力を増強させるために使われるサプリメントです。サメ軟骨により腫瘍組織への血流を低下させ腫瘍の増殖を軽減します。アガリクスは有名ですが、体の腫瘍への免疫力を増強させます。キチン・キトサンも免疫力を増強させる効果が期待されます。
3つがセットになった錠剤・粉剤がありますので、そちらが使いやすいです。ただし、腫瘍に対して魔法のように効果がある物ではありません。どちらかというと成長をなだらかにさせるという感じです。効き方にも個体差があるでしょう。腫瘍の根本的治療はあくまで手術や抗癌剤ですので、そちらの代替・補助となります。
4.CHOLODIN
これは製品名ですが、コリン、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが合剤となった高齢動物用のサプリメントです。
動物も高齢化すると、ぼけてきたり、よぼよぼになってきたりという症状が出てきます。サプリメントにより若返ることはありませんが、高齢に伴う症状を緩和するということが期待されます。
サプリメントの目指すところはより健康で長生きをさせるということです。人間でも普段から自分の体をいたわることによりより健康で長生きできます。細く長く生きるか、太く短く生きるかというのは間違いです。実際にはいたわらなければ細くなるのが早くなるだけです。サプリメントにより、長い間太いままでいられるようになりますので興味のある方はお尋ねください。
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