激動の時代を生き残るもの
今は変化の時だと言われています。古い価値観は意味を成さなくなり、変化に対応し適応していかなければ生き残っていけません。大企業といえども安定を約束されているわけではありません。
でも考えてみると、環境は常に変化しているという事実があります。安定した環境が永続するということはあり得ません。
生物の進化からもヒントを得ることは出来ます(完全に当てはまるとは思ってませんが)。生物の進化には大きく2つの種類があります。
ひとつは
安定した環境の元でより効率よく生きること
を選択するものです。こちらを選択した生物は環境の変化がなければ最大限の繁栄をし、最大限のシェアを取るようになります。しかし、
効率よく生きることは不要なものを捨てること
でもあります。環境が変化したときにそれに適応する能力を失っていれば、そこに待ち受けるのは絶滅です。そこにはヒューマニズムは通用しません。
もうひとつは
変化する環境に対応しながら生きる
選択です。安定した環境の元では前者にシェアを奪われるため、常に辺境に押しやられいわば水際で生きています。そこでは常に環境が変化するため、そこに適応しながら自らを変化させています。一見すると無駄なものを持っているように見えますが、それは多様性と言い換えることが出来ます。
自分の中にいろんなものを蓄え、必要なときにそれを発現する
ことで環境の変化に合わせて変わることが出来ます。
生物の歴史でも過ごしやすい環境が続く限り、効率よく生きるものがシェアを握りはじめます。しかし、環境が変化した時に適応できないものは絶滅します。適応する能力を持ったものは生き残り、その中から空白となった生存空間に適応放散をするものが現れます。適応放散の元になるのはその中に内在する多様性です。
かつては無駄と思われたものから新しいものが生まれ、生物全体が新しい形に変化
していきます。
人間の社会でもある程度当てはまると思います。安定した環境が続くなら変わる必要はありません。しかしいずれ環境は変わるときが来ます。その時に自らを変えていかなければ先に待つのは衰退です。
苦しいときに変化を乗り越え生き抜くためにもがくことから新しい形が生まれ出てくるのです。
苦しいときにがんばることはその先に自らの進化が待っている
と言うことです。変化を乗り越えた時には社会全体の形も古い時代とは違った形になっています。
人間はあまたの変化を乗り越え、今の社会を作り出しています。これからの変化の先にもよりいい形の社会を作り出すことが出来ると思います。
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