恋することと愛すること
人間は
他人とのつながり
を感じないと生きていくことの出来ない動物です。人は生きていく上で、自分にとってのかけがえのない人を見つけ、その人との関係を築いていきます。恋愛という言葉が示すとおり、恋と愛は切っても切れない関係にあると思います。
恋をするということは
自分の望むものを相手が与えてくれることを期待する
ことであり、愛することとは
相手が望むものを自分が与える
ということです。
最初は皆恋から始まります。自分が心の中に持っていた条件に合わせてそれを満たす人を選び、相手が満足感を与えてくれることを期待します。
やがて関係が昇華すると相手に一方的に望むのではなく、相手が望むことを考えそれを与えようとするようになります。それが愛するということだと思います。
相手とよりよい関係を築くなら、
正しく自分の望むものを相手に伝え、また相手の望むことを把握する
という事の両方が大切です。相手が理解してくれないというのは当たり前です。人間はエスパーではありません。自分が思っていることは相手に
言葉で言わないと伝わりません
。
求めるか与えるか、一方だけならそれは充実した関係ではありません。一方的に求めるだけで相手に与えることを考えないならば、それは自我の確立がきちんと出来ていないのかも知れません。また、自分を破滅させても相手に尽くそうというのも健全とは思えません。健全な関係とは
お互いに自己を確立させた人間同士が自分を活かすことで相手の役に立つ
ということです。求めることと与えることはどちらもが同じくらいに重要なのだと思います。
求め、求められ、お互いに相互依存する
ということです。
社会はいろんな構成要素がくみ合わさって出来ています。実際には一人が複数の枠組みに属しているのですが、その構成単位の基本はやはり家族です。特に一生のパートナーというのは自分の配偶者になってきます。
社会の性格には2種類有り、
自分が自分であることが許される
「
共同体
」と
何かの役に立たなければ存在を許されない
「
組織
」とに分かれます。
配偶者との関係は前者の共同体です。
ありのままをさらけ出しあい、お互いがお互いであることを許し合い、助け合い、支え合い、高めあう
ということが夫婦の関係の本質なんだろうと思います。
まだ人生が足りないので分かりませんが、倦怠感は相手が与えてくるもの範囲が分かってきたり、刺激となるものがなくなって来たりということから来るのかと思います。でも本当の関係は相手を理解してそこから始まるんだと思います。その目標は先ほどいったことです。
求めることと与えること、それはずっと続けていくものです。それならば恋愛とは一生をかけてしていくものなのだと思います。
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