やりたいことがあるならば


 社会で生きる人間の役目は自分を活かすことで社会に貢献することです。パン屋さんはおいしいパンを作り、電気屋さんは電気をいじり、獣医さんは動物の治療をし、自分の得意な分野を作ることによって社会の役に立ちます。
 個々人の理想の状態は好きなことをしていて、それがみんなの役に立っているということです。人間はしたいことをしているときに最も能力と創造性が発揮されます。そして一見無駄に見えるようなことでもなにが役に立つかは分かりません。人類史上新しいことをした人はいつも突飛といわれました。しかし、何か自分のしたいことにエネルギーを傾けた人でもあります。
 時には自分が嫌なことでもしたくないことでもせざるを得ないこともあります。でも何をするかどうか決めるときには自分の心の奥の声に素直になることが望ましいです。
 人が本心から何かをすることを望み、それを行っている姿を描いているなら、それは半分以上成功しています。世の中の人間を2つに分けるならば、目標があってそれに向かって努力をしている人と、はっきりした目標もなく努力もしないという人です。なにか前向きなことをしているという人でも、目標がないならば意味は薄いものになります。
 やりたいことがあるならば、
まずそれをするかどうかを決断すべきです。出来るかどうかでなく、すべきかどうかでもなく、したいかどうかです。するかどうかを決めたら、あとはそれをするだけです。

 実行に移すときに気をつけないといけないのは目標地点があったとして、今自分はどの位置にいるかということです。自分の今を把握せずに理想だけいっていてもかなう可能性は低くなります。それが分かったら、自分が何をすべきかはある程度分かるのではないでしょうか。
 自分がしたいことをしているなら、その途中では批判にはあまり耳を貸さない方がいいかも知れません。ある程度結果が出てからまた考えればいいのであって、まずは自分の思ったことを精一杯行うことの方が重要だと思います。エジソンもアインシュタインも他人の批判でなく自分の声により耳を貸したのです。
 がんばって努力したとしても、全てが思い通りに行くわけではありません。時には思いを遂げられないこともあります。でもまあその時はまたそこから考えればいいのです。できないだろうからしないという人間でなく、したいからがんばったという人間であったことだけでも価値はあるものです。
 僕も偉そうなこと言えるような人間ではありませんが、ここまで読んでくれたあなたに僕の好きな言葉をひとつ贈ります。

「勝ってもまだまだ、負けてもまだまだ。」
 常に今が出発点です。


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