汎脂肪織炎




 体内の油分が酸化され、脂肪が硬くなる病気で、ネコは魚やタラの油をよく与えられている経歴を持ちます。
 不飽和脂肪酸の酸化はビタミンEなどの抗酸化物質により抑えられていますが、
食餌中の不飽和脂肪酸が増えたり、ビタミンEの摂取量が低下すると病気を引き起こす原因となります。

 症状は
皮下や腹腔内の脂肪の硬結、疼痛、発熱、元気・食欲の低下などです。

 生検により確定ですが、稟告と症状により診断を行います。
 
ビタミンE補給食餌の改善を行い、抗炎症作用のためにステロイドを内服します。

 最近はキャットフードでの飼育が一般的となったため発生はまれです。健康のためには良質なフードのみで充分です。