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トキソプラズマという原虫が感染して起こる人畜共通伝染病です。最終宿主は猫ですが、実際の危険性よりも猫が悪者扱いされているところがあります。
猫が中間宿主中のシスト/環境中オーシスト(卵のようなもの)の摂取/タキゾイトの経胎盤感染により感染すると、感染猫はオーシストを感染後3〜10日から1〜2週間の間排出します(臨床徴候の始まる前に終わる)。その後は再感染したとしてもオーシストを排出することはありません。たとえ猫が感染したとしても一生涯のうち、オーシストを排出するのは1-2週間だけです。抗体陽性というのは感染したということを示すことですが、陽性なら過去に感染が終了したということですので、今後のオーシスト排出の危険性は低いです(免疫抑制状態以外))。危険なのは、妊婦さんの抗体価が低く、猫が今までにトキソプラズマに感染したことがないときです。猫を外に出さないようにして、排泄物の処理を気をつけるようにすれば危険性は低いです。むしろ妊婦では豚肉の方が危険性が高いです。人の抗体価が陽性なら感染リスクは低いです。
人での感染は新生児/AIDS患者で発症、乳児死亡率上昇、失明・精神発達遅延・痙攣発作です。
猫での症状は前部ブドウ膜炎、緑内障、etc。子猫の下痢、神経症状、肺炎、網膜病変が報告されています。
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