バベシア




血液に寄生する原虫で、増殖するときに赤血球を破壊するほか、赤血球が脾臓で破壊されやすくして貧血を起こします。慢性経過から急性経過を経て、症状がひどい場合には死亡します。発熱、脾腫、黄疸、食欲・元気低下などの症状を起こします。感染から7〜10日で発症することが多く、壊される赤血球を補おうと体は造血機能をフル回転させます。

赤血球が破壊されているときには血漿部分(普段は透明)は溶血のために真っ赤になります。
 現時点では特効薬がない(製造中止)ため、効果の期待される
抗生物質、輸血や点滴、栄養補給などの対症療法が主となります。なんとか一命を取り留めても、症状が再発し、一生涯のおつきあいになることがあります。
 
マダニによって媒介されるため、ダニがつかないように気をつけましょう。