心臓のメカニズム






 心臓は、全身に血液を送り出すためのポンプの働きをする臓器です。僕達人間同様、イヌやネコ、その他のほ乳類は全て、
2心房2心室のしくみの心臓を持っています。
 血液は、
静脈→心房→心室を経て、動脈へと送られます。

 体を構成する細胞は、酸素を消費して、二酸化炭素を吐き出します。そのため、
二酸化炭素を回収して、酸素を供給してやる必要があります。その役目を担うのは、血液中に含まれる赤血球です。
 心臓が動きを止めてしまうと、体の細胞は酸素不足になり死んでしまいます。そのため、心臓は365日休むことなく動き続けています。


 血液を動脈、ひいては体・肺に送り込むのは心室の役目です。心室は拡張と収縮を繰り返す、2サイクルのポンプです。開いて閉じるだけのポンプの働きで一定方向に血液を送ることができるのは、心房と心室の間、心室と動脈の間に、それぞれがあり、血液が間違った方向に流れないようにしきりの役目をしているからです。

 左心系は体のすみずみまで血液を送る役目を担っています。そのため、左心室の筋肉は、特に分厚くなっています。