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腎臓は血液中の老廃物を体外に排出する臓器です。老廃物をこし取る部分が糸球体です。ここに異常が起こることにより腎臓の機能が悪くなります。
・ネフローゼ症候群
糸球体の構造が壊されタンパク質が尿中に多量に排出されるようになる病気で、糸球体腎炎やアミロイドーシスなどによって起こる病気の総称です。
症状はタンパク尿、低タンパク血症、高脂血症、浮腫です。腎臓の老廃物排泄に影響して腎不全に移行することもあります。高血圧発現時には予後が厳しくなります。確定診断は腎臓の組織検査によります。
糸球体腎炎:
免疫複合体が糸球体にくっつきアレルギー反応が起こることにより糸球体がダメージを受ける病気です。
急性期には発熱、腎圧痛、口臭、血中タンパク低下、高比重尿。慢性時には多飲多尿、全身状態悪化、粘膜潰瘍、尿毒症、低比重尿などの症状を見ます。抗生物質・輸液と共に炎症を抑える治療をします。
アミロイドーシス:
糸球体にアミロイドという物質が沈着し構造を変性させるもので、血液凝固亢進・血栓症、腎炎、線維化などの症状を見ます。対症的な内服薬を使用しますが特異的な治療法はありません。
・腎盂腎炎
腎盂とは腎臓の中心部のことです。主に細菌感染により起こりますが確定診断が困難なこともあります。症状は腎機能低下、発熱、振戦、膿尿、細菌尿、腎圧痛などです。レントゲンや超音波で補助診断を行います。
抗生剤で治療しますが、細菌をしっかりやっつけるために最低6週間続けます。腎臓のダメージにより機能不全が残る場合があります。
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