気管虚脱




 気管軟骨は通常まん丸な形をしていますが、それが「扁平化」することにより空気の流れが悪くなる病気です。老齢のトイ犬種、肥満・気管軟骨の変性・慢性気管支炎が素因となります。
 
粗く、乾いた咳をしたり、ガーガーとガチョウのような声を出したりします。首の部分が虚脱するものと、胸の部分がするものとがありますが、徐々に進行することが多く、肝臓腫大や心臓肥大も併発することがあります。
 治療はまず
体重を減らすことから始めます。脂肪が気管を圧迫すると変性を促し寿命が短くなります。鎮咳剤の使用や手術がありますが、手術は高齢犬ということもあり、リスクは高くなります。まず痩せさせましょう。