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気胸とは胸腔内に空気がたまって肺が拡張できなくなり、呼吸困難を起こす病気です。苦しそうな呼吸をし、時にチアノーゼを起こします。緊張性気胸という空気がたくさん入って胸がパンパンになった状態では特に重度の症状となります。
レントゲンで空気に押しやられ収縮した肺を確認することで診断します。
原因は大きく3つです。
1.外傷性
交通事故や打撲、刺傷等により、穴が開いて空気が入ります。体壁から空気が入るものと気管側から入るものがあります。気胸の原因としては一番多いです。特に元気な雄犬によく起こります。
小さな穴の場合には一旦空気を抜けば3〜5日で落ち着くことが多いです。体に傷があるときにはそちらの治療も合わせて行います。
2.自発生続発性
もともと肺に病気があった場合に、それが原因となって起こるものです。気胸の原因となることの多い肺の病気は膿胸、腫瘍、肉芽腫性肺炎などです。空気を抜いても再発することが多く、胸腔にチューブを入れ、持続的な空気を吸引をします。最終的に胸を開いて外科的な処置をしないといけないこともあります。
3.自発生原発性
発生はまれですが、外傷もなく呼吸器疾患も持っていないのに起こるもので、原因不明のことも多いです。治療は自発生続発性のものと同様です。
呼吸困難により命に関わることが多いので注意を要する病気です。外傷性の時には傷が閉じれば予後は良好ですが、自発生の場合には再発も多いので注意が必要です。
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