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甲状腺の機能が低下して、甲状腺ホルモンが出なくなる病気です。甲状腺ホルモンは体内の代謝の調節に関係しているため、このホルモンの減少により体の中で様々な症状が出ます。ゴールデンレトリーバー、グレードデーン、アイリッシュセッター、ドーベルマン、ダックスフンド、シェパード、ボクサーは遺伝的な素因を持っています。95%以上は原発性(リンパ球性甲状腺炎・特発性萎縮)に細胞が壊されておきたものです。
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細胞の代謝率が低下し、食欲低下にも関わらず体重増加します。また元気消失、寒がり・低体温、左右対称性の脱毛、ネズミのような尾、色素過剰沈着症、粘液水腫(悲愴な表情)、徐脈など様々な症状が見られます。毛は容易に抜け、再生が遅れます。皮膚は感染に弱くなり、細菌や真菌の二次感染をよく起こします。慢性皮膚疾患による皮膚の角質化もよく起こります。血液検査では貧血、高コレステロール血症が見られます。
治療は甲状腺ホルモンの補充を行います。行動改善は1週間、皮膚の変化には6週間かかります。甲状腺自体の機能は回復しないので、治療は長期間、通常一生涯となります。
落ち着いたら服用開始1ヶ月後及び数ヶ月毎に血液検査をして、血中濃度と投与量を確認します。
皮膚・被毛や行動性の低下など症状が見えやすいですが、治療することにより症状の改善が得られやすい病気です。薬の服用により健康に寿命を全うすることができます。
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