狂犬病




 狂犬病はウイルスによって起こる病気で、全てのほ乳類に感染する能力を持ち、感染したときの死亡率は100%の恐ろしい病気です。
 昭和32年までは日本の犬にもこの病気が流行しており、病気の犬に噛まれて無くなった方も大勢いました。
 唯一の予防方法が、ワクチンの予防接種です。日本には40数年間でていませんが、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ地域の多くの国で、 犬や家畜、そして野生動物に狂犬病が発生しており、
年間3万〜5万人が命を落としています。日本には世界各地よりいろいろな種類の動物が輸入されており、このうち特に狂犬病に感染する可能性の高い動物である 犬、ネコ、キツネ、スカンク、アライグマについて、動物検疫所で輸入時の動物検疫が行われています。
 外国との動物の行き来は頻繁に行われており、となりの中国大陸でも毎年発生しているので、日本でも予防接種が義務づけられています。
 予防接種を受けていないと法律違反となってしまいますので、毎年しっかり受けましょう。なお、子犬では混合ワクチンの方がありふれた病気ですので、そちらの方を優先してから狂犬病接種となります。