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尿比重というのは、ひと言で言えば、尿の濃さのことです。
腎臓で濾された原尿は、水分を再吸収され、濃く濃縮されてから尿となり、膀胱に送られます。
腎臓の組織にとって、尿を濃縮する能力は大切な役目ですが、腎臓の働きが低下すると薄い尿しか作れなくなります。
そのため、尿の比重を測ることによって、とても重要な情報が得られます。
尿比重の正常値は、犬で1.015〜1.045、猫で1.015〜1.06です。
1.高張尿
犬で>1.035、猫で>1.045
尿が濃縮されて濃くなった状態です。
腎前性腎不全
2.等張尿
1.008〜1.030
尿の濃縮能力が低下して尿が薄くなっている状態です。
腎性腎不全、濃縮能の障害を伴う腎前性腎不全、副腎皮質機能低下症、薬剤誘発性、子宮蓄膿症、肝疾患、低張性脱水、糖尿病、高カルシウム血症
3.低張尿
<1.008
尿がとても薄い状態ですが、再評価が必要です。
腎盂腎炎、子宮蓄膿症、副腎皮質機能亢進/低下症、尿崩症、原発性多飲、高カルシウム血症、原発正看疾患、低カリウム血症
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