パンヌス



 パンヌスとは、角膜の中に血管が侵入し、その周囲が白濁している状態です。
 原因ははっきりしてませんが、
自己免疫が関係しているとされています。
 
ジャーマンシェパード、ベルジアン・タービュレン、ボーダーコリー、グレイハウンド、シベリアン・ハスキー、オーストラリアン・シェパードが好発犬種とされています。


 角膜の細胞は、実は体にとっては異物と認識されます。普段は、角膜細胞はそれ以外の細胞と隔たれて存在しているため、問題は起こりません。
 角膜組織の中に血管が侵入してくると、血液中の炎症細胞が角膜の細胞に対して攻撃を開始するため、炎症が起こり、
血管の周りに肉芽組織が入り込んで白濁します。

 治療は
ステロイド免疫抑制剤の目薬を行います。ステロイドの目薬を使用する際には、角膜に潰瘍がないかどうかを確認することが必要です。ステロイドは角膜潰瘍を悪化させてしまうからです。