類表皮嚢胞




 皮膚の腫瘍の一種で、通常皮膚の外に分泌物を出す細胞が皮膚の中でシスト(袋状構造)を形成し、皮膚に腫瘤が見られます。シストの中には分泌物の糊状物質が詰まっています。
 このシストが皮膚の中で破裂して皮膚中に分泌物質が


ばらまかれると、硬結や炎症を引き起こします。
 原因は毛包・皮脂腺の変性、外傷と言われています。頭頚部や腰によく見られ、中高齢でよく起こります。
 治療は手術による摘出です。放っておいても転移などは通常起こしませんが、繰り返し白い分泌物が出てじゅくじゅくしたり、シストの破裂・炎症などを起こします。手術後は再発は通常ありません。