細菌性膀胱炎




 膀胱の中に細菌が入り込んで感染・炎症を起こす病気です。オスでは尿道が長いため細菌が入りにくい構造になっているのですが、メスでは尿道がいためしばしば見られます。
 
血尿、排尿困難、排尿時疼痛、不適切な排尿、頻尿が起こります。尿をした後も残尿感が残るため、トイレが近くなります。慢性時には膀胱壁が分厚くなります。
 鑑別診断は
膀胱結石、腎炎、腫瘍、生理出血、前立腺疾患などです。
 尿検査で尿のタンパク質、pHや結晶成分(結石のもと)を確認し、腹部超音波を取ることにより結石の可能性を除外します。
 頻尿の時には膀胱が空になっているため膀胱壁の構造がわかりにくい場合があります。尿がたまった状態で再度超音波検査を行う場合もあります。膀胱の中に憩室と言ってぽこっとへこんだ部分が先天的にある場合には繰り返し膀胱炎を起こすことがあります。
 
抗生物質で細菌を抑えることにより治療しますが、出血が収まらない場合には別の要因がないかを考える必要もあります。