視神経炎




 視神経とは眼球の後ろと脳をつないでいる神経です。ここの部分に炎症が起こると視力に障害を来たし、放置すれば失明につながることも多い病気です。経過が早いことが多いため、一刻も早い治療が必要となります。
 原因としては全身もしくは眼球付近の細菌感染、鉛などの中毒、腫瘍、外傷、過敏性反応などです。
 片目だけが侵された場合には症状が分からないことがありますが、両目が侵されると瞳孔は開いた状態になり、
失明につながります。眼球の内部を観察すると、視神経周囲の変性を観察されます。
 治療は
ステロイドで炎症を押さえ込むことが主体になります。急性の経過を取りますので処置は早期から開始する必要があります。視力が2週間で正常に戻らなければ予後は極めて悪いといわれています。視力が回復しても再発することが多いので、ステロイドはしばらく続ける必要があります。