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側頭筋や咬筋などの咀嚼筋が炎症を起こす病気です。
咀嚼に用いられる筋肉は、体の筋肉の中でも独特の抗原性を持っています。咀嚼筋炎は、細菌感染などのなんらかのきっかけで、咀嚼筋を抗原として認識し、自己免疫が働くようになってしまった状態です。
急性期には発熱、咀嚼筋の腫脹、開口時疼痛、嚥下困難、リンパ節腫脹などの症状が見られます。周辺の神経がダメージを受けると、下顎下垂やしゅん膜突出、角膜乾燥などの症状が見られることもあります。
慢性化すると、筋肉は線維化し、開口が困難となります。また、対称性に咀嚼筋が萎縮しているのが触診されます。
組織学的には、白血球の浸潤、特にしばしば著しい好酸球の浸潤が見られます。
診断は特徴的な臨床症状から、また時にバイオプシーによって行います。
治療はステロイドで炎症を抑えることがメインになりますが、筋肉が線維化し硬くなってしまうと、開くようになるまで長期の治療が必要になることもあります。 |
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