 |
|
|
|
 |
|
膵臓の分泌物は食物を溶かすための強力な酵素をたくさん含んでいます。通常は自分の体に対して酵素が働かないような仕組みになっているのですが、急性膵炎は自分の酵素が自分の体を消化し始めた状態です。死亡率はとても高い怖い病気です。
高脂肪食の肥満犬、酵素産生亢進、高脂血症、高Ca血症、ステロイド高値、自己抗体、循環低下による組織壊死、カテコラミン放出、一部の薬物等が誘因となります。
発症すると、虚脱〜沈鬱、嘔吐、下痢、腹痛、肝不全・腎不全、脱水、腹痛、不整脈を起こします。
まず、点滴入院をして循環を改善させ、膵酵素から体を保護するための抗酵素剤を点滴で注射します。腹膜炎を併発する事が多いので抗生剤も必要です。食餌は膵酵素の分泌を刺激するため、3~7日間は絶食させて点滴を続けます。
無治療時の死亡率はとても高く、時間とともに自己消化が進んでいくため、早い時期での治療の開始がとても重要です。
何とか助かっても、組織のダメージが残ると膵臓の機能障害が残ることもあります。また小さな慢性膵炎がくすぶりつづけることもあります。
高脂肪の食餌は再発の誘因となるため、回復後は低脂肪の食餌に変える必要があります。
|
|
|
|
|
 |
|
|
|
 |
|
|