腸管毒血症



 ウサギは盲腸にものすごい数の腸内細菌を共生させ、消化の手助けをしてもらっています。通常は正常細菌叢というものができており、善玉菌によって悪玉菌が増えないようにバランスがとれています。ストレスやペニシリンなどの抗生剤などの影響によって腸内細菌のバランスが崩れると、悪玉菌が増え、その菌毒素によって動物が影響を受けます。
 症状は
下痢、元気・食欲低下、死亡です。
 特に若いウサギでは胃腸の細菌叢が未熟でpHも高いため、悪玉菌が増えやすくなっています。ウサギを人工ミルクで育てるときには消毒に気をつける必要があります。
 医原性に起こることもあり、
ペニシリン、エリスロマイシン、リンコシンなどは原則禁忌とされています。