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コクシジウム症とは、単細胞の寄生虫が感染して起こる病気です。
犬猫のコクシジウムでは、腸に感染して腸炎を起こすものだけですが、ウサギでは全部で12種類のコクシジウムが知られており、腸に寄生するものと肝臓に寄生するものがあります。
下痢や元気・食欲の低下、体重減少・発育不全を起こし、特に幼ウサギで弱った場合には命を起こす確率が高くなります。
肝臓に寄生するタイプの時で黄疸や腹水の症状を示した場合は、予後は要注意です。
診断は便検査でコクシジウムのオーシスト(卵のようなもの)を確認することによって行います。
治療は駆虫薬を内服することによりますが、コクシジウムは腸や肝臓の細胞の中に入り込んで増殖し、細胞に入り込んでいる状態の原虫には薬が効かないため、長期間(最低3週間)治療をする必要があります。
食欲が低下している場合には脱水予防のために補液をしてあげる必要があり、衰弱時には入院・点滴を考慮します。
コクシジウムは種特異性が強いため、ウサギ以外の動物には移らず、人にも感染はしません。
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