毛玉症



 ウサギの胃の中に毛玉がたくさんたまり、胃腸の通過障害を起こしてしまう病気です。正常でもある程度は胃の中に毛が存在することは多いのですが、通常は異常を起こすことなく、ある程度しかありません。
 それが胃腸の運動障害など、何らかの原因でたくさんたまったり、腸管の通過を傷害したりすると(腸閉塞)、元気・食欲低下、体重減少といった症状を起こします。

 従来パイナップルエキスが良いんではないかといわれてきましたが、パイナップルエキスの中の酵素は酸性の胃液で(約pH2)壊されるので、効果は疑問視されています。
 ウサギの腸は
食物繊維をとらないと運動しないという特徴を持っていますので、普段からわらや野菜などをたくさんあげることがおすすめされます。
 もしなってしまったら、体が脱水していますので補液をして脱水を補い、胃の中の毛玉を流れやすくし、腸管の運動亢進をさせる薬を使い、食欲がないなら強制給餌をさせることが必要となります。
 手術をして取り出すことは最終手段ですが、危険が高いため、よく相談の上となります。