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嚢胞性乳腺炎とは、性ホルモンの影響によって、乳腺が嚢胞状に膨らんでくる病気です。
乳腺は性ホルモンの影響を受けて発達しますが、性ホルモンの影響が過剰だと、乳腺に嚢胞状の袋が多数形成されるようになります。
嚢胞性乳腺炎の状態では感染は起こっておらず、乳頭からの排出液は透明ですが、細菌感染が起こり膿が出てくるようになると、感染性の乳腺炎の状態になります。
嚢胞性乳腺炎では全身状態には大きな変化はなく、他の症状は見られませんが、乳腺を気にしたり、排出液でお腹が濡れると皮膚炎につながる可能性があります。
鑑別診断は乳腺腫瘍と感染性の乳腺炎です。
乳腺腫瘍では固いしこりであるのに対し、嚢胞性乳腺炎では液体の入っている嚢胞ですので柔らかい感触です。通常は病変の外見と触診とで鑑別できますが、疑わしい場合の確定診断は、病変を摘出して病理検査を行うことによります。
感染性の乳腺炎では、排出される液は膿状であり、乳腺の腫脹・熱感や全身状態の悪化などの他の症状を伴う場合が多いです。
性ホルモンの影響によって乳腺が刺激されて起こる病気ですので、治療は避妊手術を行うことによります。
避妊手術を行えば、通常自然に退行して行きますが、重症例では嚢胞がなくなるまで、しばらく時間がかかる事もあります。
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