フェレットの飼い方




フェレットの特徴
 フェレットはミンクやスカンクと同じ、イタチの仲間です。家畜として飼われるようになったのは紀元前4世紀ごろといわれています。最初はネズミやヘビなどの駆除がその目的でしたが、現在ではペットとしても飼われるようになっています。
 ペットとして日本で人気が出てきたのは1990年代です。現在ペット用に売られているフェレットの大半は避妊・去勢手術を済ませ、臭いを発する器官である肛門腺を取る手術も同時に行っているものが多いので、あまり体臭が気にならなくなっています。
 フェレットは本来夜行性であり、早朝、夕方に最も活動的になります。
 明るい性格の持ち主で、人間にも良く慣れます。しかし、小動物や人間の子どもへの攻撃性が指摘されているため、大人の目が届かないときに赤ちゃんと同じ部屋にしておくことは絶対避けてください。アメリカでも攻撃性のために、いくつかの州では飼育が禁じられています。
 フェレットの体重はオスで1〜2kg、メスでは1kg弱が平均です。平均寿命は
5-8年です。
 理想温度は15-25℃、理想湿度は45-55%です。

フード
 フェレットは
純粋な肉食動物です。イヌは雑食動物であるため、ドッグフードを与えてはいけません。フェレット専用のフードがありますのでそれを与えましょう。
 栄養的には
高蛋白・高脂肪を要求します。脂肪含量は維持期で18-30%、成長・授乳期は25%が推奨されています。
 炭水化物はほとんど必要とせず、むしろ腸内細菌叢を乱す原因となります。また盲腸を欠いているため
食物繊維は消化が困難です。食物繊維の含有量は4%以下が理想とされています。
 腸が短く、摂食から排泄までの時間は
約2時間半から3時間です。そのため一日のうちに頻繁に食べ、頻回に排泄するのが特徴の動物なので食餌の回数は9-10回が好ましいです。1日の必要カロリー量は200-300kcal/kgと言われています。
 肥満になるコも多いので注意しましょう。

ケージ
 水槽タイプはむれやすいので金網タイプの方がいいでしょう。ハンモックで寝るのが好きですので用意してあげましょう。
 フェレットはエサや巣材を散らかしてエサの上に乗って食べる性質があるので、エサ入れは固定式もしくは陶器製のものを使用しましょう。水はボトルタイプを使用し、下がぬれて不潔にならないように注意しましょう。
 フェレットはケージ内の決まった場所で排泄をするので、そこにフェレット用のトイレをつくり、トイレ砂をうすく敷いておきます。後ずさりしてから排便を行う終生がありますので、前部が低く、側面と後面が高いトイレを選びましょう。起きてから15分以内にトイレをすることが多いのでその時を利用してしつけましょう。