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プレーリードッグの特徴
プレーリーとはアメリカの中央部の草原地帯のことであり、プレーリードッグは草原地帯に住んでいました。20世紀初頭には50億頭あまりが生息していたと言われていますが、移民者による草原の牧場化に伴い大量殺戮が行われ、今では5種のうち、2つの種の絶滅が心配されています。巣は地下(深さ5m、長さ30m)に作り、家族(コテリー(♂1+♀数頭+子供))で集まりグループ (ワード)を形成します。ワードが集まり、タウンとなります。仲間同士ではよく鼻をすりあわせる行動を取ります。冬眠は種類によりますが、オグロプレーリーは冬眠しません。
昼行性で、人間にも割合馴れますが、気が強いコが多く、特に繁殖期の早春(飼育下では11〜4月)は攻撃的となります。メスは地下で出産し、子どもは1ヶ月で地上へ出てきます。
警戒/興奮をすると尾が立ちます。肛門腺は3つあり、人間には臭いませんが興奮すると突出します。頬袋はなく、丸い盲腸で食物を発酵して栄養を得ます。
寿命は約12年で、理想温度は20.5-22℃、理想湿度は30-70%です。
フード
ほとんど草食性に近い雑食性であり、干し草、野菜・草類、ペレットを中心に与えます。種子類や動物性タンパク質はごく少量でよいです。自然状態ではイネ科の植物(スゲ、カヤ)を中心に食べています。
ペレットは専用食もありますが、草食動物用で良いです。アルファルファ中心だと肥満することも多いので、成長したらチモシー中心がよいでしょう。
野菜で与えても良いのはニンジン、ブロッコリー、パセリ、カブの葉、チンゲンサイ、大根葉、小松菜、サラダ菜、セロリ、ミツバ、カリフラワー等です。
良くない野菜はジャガイモの芽と皮、生の豆、ネギ類です。またレタス・キャベツ・キュウリは体に悪くはないですが栄養価は低いです。
野草で与えても良いのはタンポポ、ノコギリソウ、ヒレハリソウ、ハコベ、クローバー、フキタンポポ、ペンペングサ、アルファルファ、オーチャードグラス、イタリアングラスなどです。
良くない野草はアサガオ、アジサイ、アマリリス、イチイ、イラクサ、イヌホウ好き、漆、オシロイバナ、オトギリソウ、カジュマル、カポック、カラジュール、キョウチクトウ、クリスマスローズ、ケシ、ゴムノキ、サツキ、サトイモ、サフランモドキ、ジギタリス、シダ、シャクナゲ、ショウブ、ジンチョウゲ、スイセン、スズラン、西洋ヒイラギ、セントポーリア、チョウセンアサガオ、ツツジ、ツゲ、ディフェンバギア、デルフィニウム、ドクゼリ、ドクニンジン、トチノキ、トリカブト、ナツメグ、ヒヤシンス、ベゴニア、ベンジャミン、ホオズキ、ポインセチア、マロニエ、ヨモギギク、ワラビ等です。
果物で与えても良いのはリンゴ、メロン、ブドウ、イチゴ、バナナ、パイナップル等です。アボガドは止めておきましょう。
種子類はリスと比べるごく少量で良いです。高脂肪の種子の多食は肥満・肝不全につながり、寿命を短くします。与えても良い種子は低脂肪の種子であり、ヒエ、アワ、キビ、カナリーシード、アサノミ、大豆、落花生、エン麦、大麦、小麦、ふすまなどです。いずれも脂肪の含有量は1%以下です。ひまわりの種は脂肪が56.4%、クルミは68.7%なので多食は好ましくありません。
ケージ
野生のようにトンネルが掘れるような深い水槽が理想ですが、金属ケージを使用することができます。床のメッシュは取り除いて床材を敷きましょう。
巣箱はかじっても歯の破折が起こらない木製のものがベストです。
エサや巣材を散らかし、エサの上に乗って食餌をする性質があるので陶器製の重めの容器を使用しましょう。
水入れはカゴの横に取り付けるタイプのものを使用しましょう。下に置くタイプだと中に入り込んで水をこぼしたり、糞尿汚染をしますのでおすすめできません。
もともと地上生活を送る動物なので、縦の高さはいりません。
金網の部分を歯でかじって歯の歯根部分がダメージを受ける病気が頻発します。かじらせないようにし、必要なら下の部分をアクリルなどで覆うなどの工夫をしましょう。
生活上の注意点
特に雄は気の強いコも多く、本気で咬むと、革手袋をしていても簡単に貫通してしまいます。咬傷事故には注意しましょう。早春は繁殖期で気が荒くなることが多いので、気をつけてください。
衛生面に気をつけ、キスなどはしないようにしましょう。人畜共通の病気も報告されています。
落下事故が多いので、カーテンの登り降りなどさせないよう注意しましょう。落下やケージ囓りにより歯根部分がダメージを受け、不正咬合などの病気を起こすことが多いので注意しましょう。
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