リスの飼い方




 リスは齧歯類には珍しく昼行性の動物です。人間にも馴れやすく、動きも楽しいですが、犬猫よりも繊細な所があるため、気をつけて飼育しなければなりません。
 
フード
 シマリスは
雑食性であり、いろんなものを食べます。基本は種子類、リス用ペレット、野菜・草類、動物性タンパク質です。
種子類:よくひまわりの種を主食にしている人がいますがそれは間違いであり、
高脂肪の種子の多食は肥満・肝不全につながり、寿命を短くします。良い種子は低脂肪の種子であり、ヒエ、アワ、キビ、カナリーシード、アサノミ、大豆、落花生、エン麦、大麦、小麦、ふすまなどです。いずれも脂肪の含有量は1%以下です。ひまわりの種は脂肪が56.4%、クルミは68.7%なので多食は好ましくありません。
 野菜で与えても良いのは
ニンジン、ブロッコリー、パセリ、カブの葉、チンゲンサイ、大根葉、小松菜、サラダ菜、セロリ、ミツバ、カリフラワー等です。
 良くない野菜は
ジャガイモの芽と皮、生の豆、ネギ類です。またレタス・キャベツ・キュウリは体に悪くはないですが栄養価は低いです。
 野草で与えても良いのは
タンポポ、ノコギリソウ、ヒレハリソウ、ハコベ、クローバー、フキタンポポ、ペンペングサ、アルファルファ、オーチャードグラス、イタリアングラスなどです。
 良くない野草は
アサガオ、アジサイ、アマリリス、イチイ、イラクサ、イヌホウ好き、漆、オシロイバナ、オトギリソウ、カジュマル、カポック、カラジュール、キョウチクトウ、クリスマスローズ、ケシ、ゴムノキ、サツキ、サトイモ、サフランモドキ、ジギタリス、シダ、シャクナゲ、ショウブ、ジンチョウゲ、スイセン、スズラン、西洋ヒイラギ、セントポーリア、チョウセンアサガオ、ツツジ、ツゲ、ディフェンバギア、デルフィニウム、ドクゼリ、ドクニンジン、トチノキ、トリカブト、ナツメグ、ヒヤシンス、ベゴニア、ベンジャミン、ホオズキ、ポインセチア、マロニエ、ヨモギギク、ワラビ等です。
 果物で与えても良いのは
リンゴ、メロン、ブドウ、イチゴ、バナナ、パイナップル等です。アボガドは止めておきましょう。
 ペレットは草食動物用のもので良いですが、輸入されている専用食もあります。
 
ややタンパク質を多く要求する雑食性なので、ゆで卵、ドッグ/キャットフード、低塩煮干し、チーズ、ヨーグルト、虫などを適量あげましょう。

温度
 理想温度は18-28℃(幼齢は20-25℃)です。
高温多湿は苦手であり、夏場の室内などでは容易に熱がこもって熱中症となります。
 自然状態では冬には9月から4月まで地下の巣で冬眠しますが、部屋の中では特に冬眠させる必要もなく、急に寒い日などに急激な体温低下が起こると致命的となることがあるので注意しましょう。

ケージ
 リスは木に登って生活する半地上性動物ですので、上下に運動できるようなケージが理想的です。1階部分にエサ・水・巣箱をおきましょう。
 リスはエサや巣材を散らかし、エサの上に乗って食餌をする性質があるので陶器製の重めの容器を使用しましょう。
 水入れはカゴの横に取り付けるタイプのものを使用しましょう。下に置くタイプだと中に入り込んで水をこぼしたり、糞尿汚染をしますのでおすすめできません。

生活上の注意点
 リスはストレスに弱い動物ですので気をつけましょう。また逃げようとしているときに尻尾をつかむと
尻尾の皮膚が剥けてしまいますので、しっぽをつかまないようにしてください。
 昼行性の動物ですので夜はゆっくり休ませてあげて下さい。