細菌性腸炎




 腸内で細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えると同時に腸で炎症がおきている状態です。正常鳥の検便では球菌という丸い菌が主流で、桿菌という細長い菌は少数です。桿菌が多くなっている状態は異常です。
 腸炎がおきるので、下痢が続き、体力が低下して痩


せていき、体重が戻らないと落鳥してしまいます。
 抗生剤で菌を抑えることで治療します。膨羽しているときには保温が必要であり、食欲がないときや痩せているときには強制給餌が必要になることもあります。
 不適当な食餌や真菌・寄生虫により、二次的な細菌の増殖がおきていることもありますので、治療していても下痢が続くときにはフードの見直しや再検便が必要になります。





真菌性腸炎




 腸の中で真菌(多くはカンジダ菌)が増え、炎症を起こして下痢を起こす病気です。鳥は痩せ、下痢が続くと落鳥してしまいます。
 体力が落ちていたり、食餌の問題などによって発生します。


 治療はまず抗真菌剤を投与しますが、鳥の多くは弱っており、保温・栄養などの看護が重要となります。
 治療を途中で中断するとまた真菌が増殖してくるので、最低2-3週間は薬を飲む必要があります。