咳について




 咳をする病気はいくつかあります。大きく感染症、肺・気管の病気、心臓病などです。
 ポイントはいつからしているか、昼間と夜中とどちらが多いか、他の動物は大丈夫か、咳以外の症状は無いか、etcです。

1.
感染症
 子犬で買ってきたばかりとか最近不特定多数の犬が集まる場所に連れて行った、ホテルに預けたなどと思い当たる節があればケンネルコフなどの呼吸器の感染症が疑いが強くなります。気管支炎があるときには気管の圧迫により咳をします。

2.
肺・呼吸器の病気
 
肺の炎症・腫瘍、気管虚脱、気管支炎、etcがあります。

3.
心臓の病気
 僧帽弁閉鎖不全フィラリア
心筋症、etcです。心臓のポンプ能力が低下して肺水腫から湿った咳をするものと心臓の肥大が気管支を圧迫し乾いた咳をするものがあります。

 呼吸器か心臓かの見分けには聴診や気管の触診、レントゲン検査、心電図検査、etcが役に立ちます。
 治療は原因により異なりますが、場合によっては症状が治まりにくいものもあります。いずれにせよ、咳をしているときには本人はとても苦しいので、早めに診察をした方がいいでしょう。