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冬は気温が下がり、温暖な季節と比べて体に負担がかかります。冬に気をつけないといけないことを述べます。
1.心臓病の悪化
気温が下がると全身の血管が収縮し、血圧が上がります。すると心臓が悪いコでは心臓への負担の増加に伴い肺水腫などの心臓病の症状が悪化する可能性が高くなります。すきま風などに気をつけ、急激な気温の変化を避けましょう。
人間でもお年を召した方が冬になると風呂場で倒れることが増えますね。
2.小動物の偽冬眠/体温低下
特にハムスターなど小さな動物では気温/体温の低下によって致死的なダメージを受けることが多いです。
また気温が10℃を切ると偽冬眠と言って仮死状態になります。自然の生活では栄養を体にため込み、備えをしてから偽冬眠に突入するのですが、ペットとして飼われている動物では準備なしに移行することにより体の負担が大きく死んでしまうことがよくあります。
小さな動物ではすきま風に気をつけ、気温が10℃を切らないようにし、大きな温度変化をさせないようにしましょう。ひよこ電球のようなものをケージの近くに吊しておくのも良いでしょう。
3.感染症
冬はパルボウイルスやジステンパー、ケンネルコフ、伝染性鼻気管炎、カリシウイルスなど伝染病が起こりやすい季節でもあります。
せっかくフィラリア予防をしていてもパルボにかかって急死してしまっては動物も飼い主さんも浮かばれません。
予防できる病気は予防してあげるのがベストです。病気になって治療するよりも予防の段階でくい止めた方が費用的にも低くて済みます。
伝染病になると言うことは他のコにも病気をうつすことになります。
4.猫の発情
猫は冬から春先にかけて発情期を迎えます。一度鳴き出すと繰り返し鳴き家族の人はおそらく耐えられないでしょう。かといって外に出ていけば交尾後高い確率で妊娠します。
避妊手術をすれば発情はしなくなりますが、発情期は体が出血をしやすくなっており、卵巣・子宮に行く血管も太くなっており手術に注意を要するようになります。繁殖を望まないコは発情を迎える前に手術しておくのがベストです。
年間に施設で処分される猫は約30万頭といわれており、その8割以上は子猫の持ち込みです。不幸なコを出さないためには望まれない出産はさせないようにした方がいいでしょう。
5.ネコ泌尿器症候群
冬場は飲水量が少なくなることなどにより、尿中に結晶成分が出来やすくなり、尿道に結晶とタンパク質の混じった栓が詰まりやすくなります。詰まった場合には急いで治療しないと腎不全で手遅れになってしまうことも多い怖い病気です。
オスネコがオシッコを気張っているんだけども出ていないと言うことがありましたら、急いで動物病院に連れて行く必要があります。
6.凍傷
室内飼いの動物ではあまりないですが、室外で飼っている動物では冷たい地面で凍傷になることがあります。冬は玄関で飼うなど、寒さ対策を考えてあげましょう。
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