皮膚の脱毛


 皮膚の脱毛は動物にとても多い症状です。原因がたくさんあり、見た目には同じように見えることがありますが、原因により治療方法はまるきり変わってきます。
 目で見て重要な点は、炎症があるか、脱毛の部位はどこか、いつからなっているか、痒みはあるか、家族の人や他の動物は大丈夫か、脱毛以外の症状はあるか、etcです。
 主な鑑別診断をざっとあげると、細菌感染真菌ノミダニアカラス疥癬アトピー、接触性皮膚炎、免疫的な病気、内分泌疾患(甲状腺副腎)、etcです。
 問診や視診で分かることもありますが、顕微鏡検査や血液検査が必要になることもあります。
 例えばアカラスの時にステロイドを使ったりなど、治療を間違えると余計悪くなってしまうものもありますので、しっかり診断をして治療をしていくことが必要です。